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NISSAY ITで働くイメージ“チーム”でもたらす成果

MEMBER

  • H.K. 保険インフラ事業部
    教育学部卒
    1999年入社
  • K.Y. 保険インフラ事業部
    総合情報学部卒
    2002年入社
  • A.Y. 保険インフラ事業部
    理工学部卒
    2008年入社
  • T.S. 保険インフラ事業部
    工学部卒
    2011年入社
  • A.S. 保険インフラ事業部
    文理学部卒
    2017年入社

2019年、日本生命グループの新会社「はなさく生命保険株式会社」が誕生。営業職員が直接販売する日本生命とは異なり、乗合代理店などを通じて社会環境やお客様のライフスタイルの変化、新しい時代にあった手ごろな価格の医療保険などをお客様にご提供するという新しいチャレンジ。保険業界では現在、複数の保険会社を扱う「乗合代理店」が販売シェアを伸ばしており、日本生命グループの経営戦略においても非常に重要なプロジェクトでした。ここでは、そんな重大プロジェクトを成功に導いた5人のメンバーに、プロジェクトを進める上でのやりがいや、難しさについて語ってもらいました。

業界最高水準を作る!
求められたのは圧倒的No.1

保険ショップなどの乗合代理店では、各保険会社の商品がフラットに横に並べられ比較検討されます。実は、はなさく生命は保険ショップ向け保険会社としては後発組。実績がない中で、代理店マーケットで選ばれる存在となるためには、競合他社と比較して圧倒的な強みが求められていました。一方、代理店マーケットは競争が激しく、保険料や保障内容ではなかなか差がつきません。ではどこで差がつくのか。責任者としてプロジェクトを統括していたH.K.は「システムの使いやすさだ」と言います。

「代理店では各保険会社が提供するシステムを代理店社員が使用するので、実際に代理店に行って他社がどのようなシステムを提供しているのかリサーチしたんですが、保険会社によっては非常に使い勝手の悪いシステムで、契約を進めるにも時間がかかっていたんです。それだとお客様も離れてしまいますよね。ただ商品の特性上、引き受けの査定などもあるため保険証券が届くまでに時間がかかるのは仕方がないと言われていました。私たちはそれをテクノロジーの力でギュッと縮めたんです。保険代理店に出向いて、その日のうちに契約を成立させるというのは、業界では画期的なことでした」。

NISSAY ITに任されたのは、契約管理システムと代理店向けの販売支援システム。日本生命グループが立ち上げる新会社だからこそ、業界最高水準のシステムが求められていました。システムが使いにくければ、たとえ良い商品だったとしても代理店の窓口で提案してもらえないかもしれない。新会社立ち上げの成否に関わるプロジェクトだからこそ、一人ひとりが大きなやりがいとプレッシャーを感じていました。プロジェクトマネジャーとして現場をまとめていたK.Y.はこう振り返ります。

「本当に大変でしたが、やっていて楽しかったですね。代理店の特性上、従業員の方が各社のシステムを比較することができる環境なので、「業界最高水準」を目指すということは、実現すれば保険代理店で働かれている方々からの反響も大きくなると考えていました。今までにない成功事例になるという自信がありましたし、今でもはなさく生命様の事業の立ち上げに大きく貢献できた実感があります。業界からも注目されていたこのプロジェクトに携われたのは、自分にとっても良い経験になりました。他社さんからも良く聞かれるんですよ。『はなさく生命さんのシステム開発やられたんですよね?』と」。

業界最高水準を目指すからこそ、妥協は許されない

「業界最高水準を作る」というのは、スタート時からお客様を含めたプロジェクトメンバー全員の共通のゴールとなっていました。他社のシステムと比較して、業務フロー、画面遷移スピードにいたるまで、すべてにおいて負けないものを作る。その目標があったからこそ、壁にぶつかることも多かった。販売支援システムのプロジェクトリーダーを務めたA.Y.も、プロジェクト難易度は格段に高かったと語ります。

「一番を目指していたからこそ、妥協はできませんでした。けれど、業界最高水準を実現しようと思うと、求められる要件がどんどん増えてくるんですね。そのため、システムボリュームも大きくなり、管理するメンバーも増えていきました」。

しかし、苦労したプロジェクトだからこそ得られるものも多かったと言います。

「通常のシステム開発は、その機能を搭載するにはコストがかかりすぎるから妥協しよう、ということがよくあるんです。でも今回はグループ内でも重要なチャレンジだったからこそ、新しい技術も次々に取り入れて、一切妥協することなくやり切ることができました。非常に良い経験になったと思います」。

2年目でプロジェクトに参画したA.S.も、積極的に新しいチャレンジに挑んでいたと言います。

「私はフロントエンドエンジニアとして販売支援システムの画面作りを担当したのですが、業界最高水準をめざすにあたって、新しいプログラムの仕組みを導入することにしたんです。この仕組みを使用するのは事業部でも初めてのことで、社内に有識者がいない。当時はWEBで検索しても事例があまり出てこず、似た言語と比較したり、トライアンドエラーを繰り返しながら進めていました。判断に迷うことも多く非常に苦労しましたが、最終的にはサクサクと軽やかに動く使いやすいユーザー・インターフェースを実現することができた。自信にも繋がりましたね」。

一番の成功要因は、チームが“一体感”を持てたこと

プロジェクトの規模はピーク時でNISSAY ITの社員が約30名、パートナー企業のエンジニアが約100名。常時100名以上のメンバーが携わっていました。プロジェクト統括のH.K.は、「自分たちだけではこれだけの成果を得ることはできなかった」と語ります。

「NISSAY ITのメンバーだけが結束しても意味がない。目指すゴールを実現するためには、社員とパートナーという立場を超えて互いに助け合うことが求められていました。パートナー企業やお客様も含めた、プロジェクトに関わる全員が同じビジョンを共有し、一体感を持てたこと。それが、プロジェクト成功の一番の要因だと思います」。

保険料の計算領域に携わっていたT.S.も、プロジェクトメンバー同士の連携についてこう振り返ります。
「パートナー企業を含め多くの人と仕事をして感じたのは、割り振られた仕事だけに留まっている人がいないということ。みんな周りのことも気にしながら働いているんです。自分の担当領域で何か不具合が起きたら、別の領域でも同じことが起きるかもしれないと進言する。このプロジェクトでは、チームで働くことの価値を感じることが非常に多かったですね」。

NISSAY ITでは、そんな風にお互いに補完し合う部分を“のりしろ”と言っています。パーツを組み合わせて何かものを作るとき、のりしろ部分がなければどうしても隙間ができてしまう。プロジェクトの完成イメージを全員で共有し、重なる部分があってもいいから、お互いにのりしろを意識しながら仕事に向き合う。そうした価値観が、チームの力を最大化する原動力になっているのかもしれません。最後に、H.K.はこう締めくくります。

「一人では決して作ることができない大規模システムを、チームメンバーが協力し、長い年月を掛けて完成させる。私にとっては仕事をしていて一番面白いと感じる瞬間です。また、そのような機会が多いのも当社の魅力の1つです。IT企業を志す学生の方々にも将来この面白さをぜひ味わってほしいですね」。

※掲載内容は取材当時のものです。